トルコの長距離バスについて-よくある質問

トルコの長距離バスについて、多くの旅行者から問い合わせをいただきます。
皆さん気になる点は同じだと思いますので、今日はこれまで実際にあった質問に対する回答をこの場でシェアしますので、よかったら参考にしてみてください。

Q1:どのバス会社がいいですか?

A1:極端に値段が安いバスは避ける

トルコの長距離バスのオンライン予約サイト、例えば https://www.obilet.com/などでは、”出発地”と”行き先”を入力すると運行しているバス会社の便が一覧表示されます。
比較してみると、同じぐらいの時間帯の便なのに、極端に値段が安いバス会社がいくつかあると思います。

値段が安いのは、ひとことで言えば「人気がなくて席がなかなか埋まらないので値段を下げている」ということなのですが、所要時間が長い、遅延が多い、サービスが良くない、評判が悪いといった理由です。
車体の不具合、事故、遅延、顧客トラブルの連絡がよく入ってくるバス会社を見ていると、値段が安いバスであることが多い印象です。

トルコの長距離バスは「快適さ:値段」がある程度比例しているように思います。
特に深夜バスなど長時間バスに乗る場合には、多少の違いであれば値段が高いほうのバスを選んだほうが無難かもしれません。

↓バス予約サイトで比較してみると、同じ区間のバスでも会社によって値段がだいぶ違うのが分かると思います。


A2:その路線の中で多く運行しているバス会社を選ぶ

その路線の中で運行本数が多いバス会社を選ぶのもいいと思います。

基本的にどのバス会社も”本社のある拠点・近隣エリア”での展開に力を入れていて、多くの便を運行し、新型の車体をいち早く導入するなど、サービスの点でも良いことが多いです。

その都市でどのバス会社が幅を利かせているかは、チケットブースの大きさを見るとだいたい分かります。
例えばデニズリのバスターミナルの場合、Pamukkale社(グループ会社のAnadolu社も含む)とKamil Koç社が断トツで大きく、その他の会社は複数の会社で1つの小さなブースを共有しているぐらいの差があります。

デニズリバスターミナル

参考]各路線において運行数が多いバス会社

デニズリ-カッパドキア(ギョレメ):Kamil Koç
デニズリ-イスタンブル:Pamukkale、Anadolu、Kamil Koç
デニズリ-セルチュク:Pamukkale、Anadolu
デニズリ-イズミル:Pamukkale、Anadolu、Kamil Koç
デニズリ-アンタルヤ:Pamukkale、Kamil Koç
カッパドキア(ギョレメ)-イスタンブル:Kamil Koç、METRO

最近FlixBusと提携してトルコ国内最大規模となったKamil Koç社は、観光でメジャーな都市間はだいたい走っており、FlixBusのサイトからも予約が出来ることから外国人旅行客の利用が多くなっています。

以上を参考に、乗車時間が短かくてすむ便や、深夜便の場合は到着時間がちょうどいい便(朝あまりに早すぎる到着も不便なことがあります)などを選ぶといいと思います。

Q2:預け荷物の制限はありますか?

A:極端に多くなければ大丈夫

紙のバスチケットを印刷してもらうと、荷物の大きさや個数が書いてある場合があります。
例えば、Kamil Koç社の場合は1人につき
「手荷物:7kgまでを1個(42×30×18cm)」
「預け荷物:1個(80×50×30cm)」
と記載されていますが、特に気にしなくて大丈夫です。
飛行機のような厳重なチェックはありません。

荷物の表記に関してKamil Koç社の担当に聞いてみたところ、チケットにあえて個数やサイズを記載しているのは、時々とんでもない数の荷物(ダンボールで数十個とか)を預けようとするトルコ人がいてトラブルになることがあるから、だそうです(笑)
普通の海外旅行者の荷物量であれば全く問題ない、と言っていました。
私自身も日本へ一時帰国する際は大きなスーツケースを3個とか預けることがありますが、今までどのバス会社からも苦言を呈されたり追加料金を徴収されたりしたことはないです。

なお、車内に持ち込む手荷物は、頭上のスペースが小さいので、あまり大きな荷物は車内には持ち込めません。下のラゲッジスペースに預けるようにしましょう。

Q3:バスに車椅子は載せられますか?

A:車椅子を預けることは可能

車椅子に関しては、手押し・電動ともに下のラゲッジスペースに預けることができます。
Kamil Koç社、Pamukkale社、Anadolu社の担当には確認済みですが、おそらく他のバス会社でも同様で断られることはないはずです。
バス車内の座席近くには車椅子を置くスペースはないので、下のラゲッジスペースに荷物として積み込むようになります。

なお、トルコの長距離バスはバリアフリー対応車両ではありません。
以下の写真のように、乗車の際には段差の大きい階段の上り下りが必須です。

一般的なトルコの長距離バスの車体

Q4:どの席がおすすめですか?

A:前方エリアが揺れは少ない、一番後ろの席はリクライニング不可

私個人の感覚では、トルコの長距離バスは前方エリアのほうが揺れが少ない気がしています。
後ろのほうに座るとガタガタと縦揺れする感じがするのです。
実際、予約も前のほうから順に埋まっていくので、バスに乗り慣れている人は前方を好んで選択しているのかもしれません。

一番後ろの席は、仕様上リクライニングができません。
そのため最後まで埋まることなく空いている場合が多いですが、車内でお給仕をするスタッフが座ったり荷物置きとして使ったりすることが多いので、空いていれば横になって寝れるかも?というのもあまり期待できません。

足元のスペースでいえば、一番前の席、および車体の中間にある扉のすぐ後ろの席は、前に物入れのスペースがあるので前に足をまっすぐ伸ばすことができません。


また、車体の中間にある扉の近くは、停車する際に扉が開くため特に冬などは冷たい風が入ってきて不快なことがあります。

以上のことから、私自身は普段バスの予約を入れる際、一番前、一番後ろ、および中間扉の近くの席は避けて、極力前方エリアを指定するようにしています。

オンラインで購入する場合は、自由に席が選べます。
窓口購入の場合も、前方、窓際、通路側などのリクエストは可能です。


多くのバスは下の写真のように通路を挟んで1人席+2人席の配置になっています。
1人席はバス会社によっては少し料金が高く設定されていることがありますが、ひとりで利用する際には隣りを気にせず快適に過ごせると思います。

Pamukkale社のバス車内

Q5:バス車内でWiFiは使えますか?

A:使える確率は半分ぐらい

多くのバス会社で「車内にてWiFi利用可」と謳っているにもかかわらず、乗車して試してみると繋がらない、というのはトルコの長距離バスの特徴かもしれません(笑)

トルコの人は車内のフリーWiFiを使おうとする人は少なく、皆さん自分のスマホのLTE契約を使っています。
なので、仮にWiFiが機能していなくても文句を言う乗客はおらず、バス会社スタッフもWiFiに関してはほとんどフォローしてくれません。

もし車内でWiFiが飛んでそうであれば、パスワードを入力すれば利用可能です。
パスワードは、紙チケットのリファレンス番号=パスワードとなっている会社や、車内の前方にパスワードの紙が貼ってある会社、SMS認証が必要な会社、スタッフに聞けば教えてくれる会社など対応は様々なので、分からなければスタッフに聞いてみてください。

その他の設備としては、前方のスクリーンでエンタメ(TVや音楽)が楽しめたり、電源プラグやUSBケーブルでの充電も可能になっているバスが多いです。

座席前のモニター

Q6:バス車内へ食べ物の持ち込みはできますか?

A:できます

トルコの長距離バスでは、飲食の持ち込みについて特に制限はありません。
バス車内ではお菓子や飲み物の無料サービスがあるぐらいなので、持ち込んだものを含めて飲食は自由です。

長距離バスで無料で提供されるお菓子や飲み物

Q7:バス車内にお手洗いはありますか?

A:ありません

トルコの長距離バスの車内にはお手洗いは付いていません。
その代わり、約3時間に一度ぐらいの頻度でサービスエリアでの休憩があります。
20~30分の長い休憩のほか、給油や喫煙、時間調整のため、途中で短い休憩をちょこちょこと取る場合もあります。
サービスエリアのトイレは通常有料ですので、硬貨や小さなお札を用意しておくと便利です。
なお、20~30分の長い休憩をとるサービスエリアには食堂も併設されているので、食事をすることもできます。

サービスエリア

Q8:パムッカレ(ヒエラポリス・パムッカレのある村)までの直通バスや送迎バスはありますか?

A:ありません

以前は”パムッカレ行き”としてチケットを販売しているバス会社が多くありましたが、現在はカッパドキア方面から来る「Nevşehir Seyahat」のバスを除いて、パムッカレ行きのバスチケットは販売されていません。
デニズリ行きのチケットを購入し、デニズリオトガルにて下車、公共のミニバス(有料)に乗り換えてパムッカレ村まで移動するのが一般的です。

数年前までは各バス会社が提供するセルヴィス(デニズリ市内やパムッカレ村までの無料送迎サービス)がありましたが、現在はもうありません。

※ギョレメでパムッカレ行きのバスチケットを購入する際、お気をつけください
時々、デニズリ到着時にトラブルになっています。
ギョレメ(カッパドキア)のバスターミナルで一部のバス会社が余っている空席を売りたいがために、実際はデニズリ行きのバスを外国人に対しては「パムッカレ行き」として販売しているケースがあるようですが、そのバスがパムッカレ村まで直通で来ることは絶対にありません。
仮にパムッカレ行きと書かれたチケットを持っていても、バスはデニズリのバスターミナルに到着します。
デニズリのバスターミナルのスタッフに聞けば、「パムッカレ行きは地下のミニバスを利用するように」と言われますが、地下のミニバスはローカルのサービスで、バス会社とは一切関係がありませんので、無料ではなく乗車には運賃がかかります。

確認方法として、https://www.obilet.com/ にアクセスし、例えば「出発地:Göreme、到着地:Pamukkale」と入力して検索してみてください。Nevşehir Seyahatのバス以外は出てこないはずです。ということは、Nevşehir Seyahatのバス以外でパムッカレ行きは存在しないのです。騙されないようにお気をつけください。

バスチケット購入時はシンプルに「デニズリ行き」を購入し、デニズリ到着後はローカルのミニバスでパムッカレ村へ移動するほうが安心です。

なお、Nevşehir Seyahatでパムッカレ行きのバスチケットを購入している場合でも、乗車した大型バスは直接パムッカレには向かいません。
デニズリオトガルの少し手前にあるパムッカレ村とデニズリ市内への分岐地点でバスがいったん止まり、パムッカレ行きのチケットを持っている人だけ、そこで降りて小型のバスに乗り換えるよう指示されます。
乗り換えた小型のバスは、パムッカレ村のNevşehir Seyahatと提携している旅行代理店へ送迎されます。

↓オンライン購入時に停車ポイントを確認すると「Pamukkale Bus Departure-Destination Stop」という意味不明な英語で表記されていますが、ここが前述の分岐ポイントになります。パムッカレ村からはまだだいぶ離れた場所です。
建物も何もない道路っぷちで降ろされ、小さい車へ乗り換えるよう言われます。チケット購入時にはそんな説明はないので少し混乱するかと思います。


長距離バスのチケットについては、特にカッパドキアやイスタンブルでの購入時にトラブルが多いようですので、確認を怠らないよう十分ご注意ください。

以上、トルコの長距離バスについてのFAQでした!

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